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写真集のバリエーションがさらに豊富になりました。

SMELL OF TIGER PRECEDES TIGER photographed by Andre Principe　¥6,300-（tax-in）

映画作家・写真家そしてPierre Von Kleist Editionsの創始者でもある

André Princípeの自身4冊目となる写真集。

どこか遠くへ逃げ出したい衝動と共に、陸路や海路を経て

ポルトガル・リスボンから東京までの旅を記録した実在主義者のトラベログ。

観光名所やきれいな写真があるわけでもなく、

実際に旅のなかでフォトグラファーが見た世界が記録されています。

どの国のシーンなのか空想しながら見るとさらに楽しくなります。

A PARTIAL ECLIPSE  photographed by Martin Bpyce　¥8,820-（tax-in）

2011年にターナー賞を受賞した、スコットランド・グラスゴーを拠点とする彫刻家Martin Boyceの作品集。

作者自身によって撮られた写真の中から、タイトル「A Partial Eclipse = 部分日食」をコンセプトに

薄暗い色彩のものが集められ、表紙の形状に至るところまで細部まで丁寧に編集されている。

見る者と写真の間に現れる静寂と距離感と光沢のある美しい印刷も見所。

彫刻家、部分日食、薄暗いイメージ写真、見る者と写真との間の静寂や距離感・・・

一見難しく感じますが、静かに淡々と続く写真はとてもきれいではまります。

FILMS　photographed by Paul Graham　¥5,460-（tax-in）

デジタルカメラの普及によって続々と廃盤となってしまった

様々なメーカーのフィルムを拡大スキャンしたイメージで構成され、

フィルムに対するオマージュや20世紀のクリエイティビティへの賛美を表現している。

30年以上のキャリアを誇り現代写真家の中でも重要とされる

巨匠ポール・グラハムによるこの作品集は表紙からして一際目立つ一冊。

光を捕えて色とりどりの細かい粒子によって構成されているイメージは、

ここ十年程でデジカメによって一気に衰退してしまった

フィルムへのレクイエムとも評されています。

フィルムのような質感のページ、フィルムの世界に興味が湧きます。